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Love mie, I Love mie

誰よりも愛しているミーのためだけに書いています。

穏やかな午後

時々どうしようもないくらいの嫉妬の波が

この胸を責めてくるから

胸につかえた息を吐き出すみたいに

家の扉を開けて外に出た

 

車に乗り込みエンジンをかけたなら

流れてきたのは

あの日二人で聴いた夜の歌

 

汗が首筋から浮かんできて

それは玉となって

心臓の方へと伝っていく

 

幼い頃から皮膚が弱い俺は

体のあちらこちらに

小さな傷がたくさんあるから

 

その玉はそれらの

幾つかの箇所を刺激して

この俺に痛みを教えた

 

破壊と再生を繰り返す

無数の傷

 

肌はちっとも強くなってくれはしないけど

俺は何事もなかったかのように

こうして今を生きているね

 

いつまで経っても

大人になりきれない自分を

疎ましく思う

 

今日が温かい日だったなんて知らずに

あの時

外に飛び出したんだ

 

冬のコートとセーターを着て

飛び出してしまったんだ

 

こんなことくらいで

温度もわからないくらいになってしまうなんて

己というものはどれだけ脆いのだろう

 

 

頭の中の風景が傾き

七色の薔薇が

ぼんやりと浮かんできた

 

それを喜んで手渡した時

あなたはその綺麗な顔を

あの時一瞬曇らせた

 

それは何故なのかという問いかけを

俺は出来なかったけど

その理由がわかったような気がしてる

 

こんなことを言ってるけど

責めているわけじゃない

 

あなたに対する気持ちは

何があっても何も変わらない

 

これからも支えるし

少しでもあなたに微笑みが戻るように

俺は精一杯になる

 

もしもその心を

あるいは

想いとかいったものを

首を絞めるみたいにして

止めなければいけなくなってしまった時が

訪れるのなら

 

それはすなわち

あなたが俺というものを

必要としなくなった時なのだろう

 

そよ風が頬をかすめ

頭の中の風景が正常に戻り

そのままに見えてきた

 

どこからか

子供達が遊んでいる時の

笑い声がこだましてきて

 

今度はアスファルトの上を走る

タイヤのノイズが

環状線の方から静かに聞こえてきた

 

目の前には

この街の景色が

誰かが描いた絵画のように

広がっている

 

遠くに見える高層マンションも

低い屋根の家屋も

その全部が

この曇り空の下

ひっそりとたたずんでいるように

俺には映った

 

その中に

一体どれだけの人生と

物語があるのだろう

 

その中に

一体どれだけの愛と

憎しみがあるのだろう

 

そのままの風景は

七色の薔薇を砕き粉々となって

床に散らばらせた

 

無数の傷が

また痛み始めたけど

今度のそれは

もうどこから伝ってきたのか

わからない

 

 

宇宙から見れば

塵にも満たない自分という存在

 

だけど

 

あなたのことを思う気持ちなら

その広さに負けはしない

 

心配と嫉妬で

また心は乱れて

脈拍が飛ぶ

 

それ以外は何もない

穏やかな午後

 

そう

 

ただそれだけの

そんな穏やかな午後

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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