綺麗 可愛い 色っぽい
不安だって
そんな内容のお手紙を
朝から送って
お昼過ぎには
愛してる
愛してるって
それだけを書いたLINEを
いっぱい送り
あれでも全然足りてないんだけど...(笑)
さっきは
ぎゅってしてる
スタンプと一緒に
恋しいって
またLINEで送ってしまって
ミー
俺 こんなんだよ
ミーは本当に
こんな俺のことを
重たくなったりしていないの?
お腹いっぱいになったりしていないの?
飽きたりしていないの?
そんな俺の問いかけに対して
その通りだよって
ミーに言われてしまったとしても
俺の気持ちなんて
何も変えられないんだ
ほんとに
ミーのことが好きなんだ
大好きなんだ
ミー
気持ちというものは
伝えられないと
どうして苦しくなってくるんだろうね
空気が冷たくなって
日が暮れかけはじめた街は
灯りを連れてくる
俺は
シルバーの車体に
赤の装いをした電車が走っている
高架線の下で
この手紙を書いている
そうやって書いている今も
その電車は
車体を少し右に傾けながら
ミーの住む街の方へと
レールの音を軋ませながら走っていく
早く早く
ミーに会いたいって
俺が
ミーの細い肩に手を伸ばすようにと
走っていく
ミー
俺は女に慣れてるんだよ
こんなこと言う俺なんて
うざいだろ
でも
ダメだ
ミーの前では
違う自分がいる
今までの自分とは
まるで違う自分がいる
秒単位の感覚で
ミー
ミーは
ほんとに
誰よりも綺麗
誰よりも可愛い
誰よりも色っぽい
って
囁かないと
苦しくなってしまっている
自分がいる
ミー
恋しい
今宵も抱きしめたい