初春
海に近い街の今日は
時折車が揺れてしまうほどの
強い風に吹かれてた
温かくなる季節は
もうすぐそこまで来ているのに
そのことを忘れさせてしまうほどの
この冷たさは一体なんなのだろうと思う
自分はいつも自然の中に
人生というものを見る癖がある
今は何が起きても
結果的に大丈夫だと
そう思えるようになったけど
そんな自分になるまでは
凍てつくような日々を
一人で何年も過ごした
話しを聞いてくれる人もなく
語り合う人もなく
いつも一人で何かを考えては
不安と孤独に苛まれた挙げ句の果てに
波が白くなる絶壁の上から
飛び降りようとしたり
樹海の奥に入り込み
そのまま眠ってしまおうと
したこともあった
そんな日々を
今は懐かしく感じる
ミーさ
ミーには俺がいるじゃん
って
愚痴のひとつでも言いたくなってしまうよ(笑)
やっぱり
そういうことではないけれど
俺はミーが離れていなくなってしまっても
ずっとミーにとっての
何かの力になりたいと思ってるんだよ
いつだって逢いたくなるし
いつだって愛されたくもなるけど(笑)
いつだって逢える人なんかよりも
いつだって愛の言葉をくれる人なんかよりも
俺はミーのことが好きなんだよ
たまにしか聞けないその声や
一瞬に見せるその笑顔が
俺は何よりも好きなんだよ
そんなに満たされることなんて
ないんだよ
春になる前に人知れず咲く
梅の花が俺は好き
その姿は
ソメイヨシノよりも
自分に勇気と元気を与えてくれる
梅の花びらの色は
まるでミーみたいだよ
今は辛いかもしれないけど
今はミーにとって
冷たい風が吹いていると思うけど
どうか
少しでもいいから
元気を出して欲しい
ミーに愛されたくて
こんなことを言ってるんじゃない
愛されなくたって
どんなミーだって
俺のミーに対する気持ちは
何一つ変わらない
どうか
誰かの
そして俺にも
その気持ちに
応えようとしないで
そして
どうか
どうか
怖がらないで
ありのままの
そのままのミーでいて欲しい
必ず
心から笑える日が来るから
それだけは信じて欲しい