Love mie, I Love mie

誰よりも愛しているミーのためだけに書いています。

うなじ

「うなじ」

 

ミー

あれからまた仕事をして
日付が変わる頃に
自宅に帰ってきたよ

 

疲れた体を椅子に預けて

 

それからは
ミーとのLINEのやり取りを
遡っては
何度も何度も読み返して

 

そんなことを繰り返していたら

ミーの優しさで
胸が詰まってきて
涙がハラハラと落ちだした

 

今までは
どんなに悲しいことがあっても
涙なんて

滲んでもこなかったのに

 

だけど

今の俺は
ミーのことになると
途端に涙がこぼれてくるように
なってしまった

 

なぁミー

 

お腹痛いのは
大丈夫?

きっと
月の周期のお話しなんだろうけど
こうして心配になっている
自分がいるよ

 

ミー

 

ミーは今

お布団の中から
その綺麗な顔を
少しだけ覗かせて
柔らかな息をしながら
眠っているのかな

 

俺は今すぐに
その場所に行って
ミーの顔を
ずっと見ていたいよ

 

何もせずに
ミーが起きないように
声にならない声で

ミー

可愛いね
綺麗だね

ほんとに愛しているんだよって

朝が来て
ミーが目を覚ますまで
ずっとそう言っていたいよ

 

なぁミー

 

俺はミーに
数えきれないくらいの
いろんなことを
してあげたいし

いつでもどんな時でも
ミーの支えになりたいと思ってるよ

 

だけど
ミー

 

俺だって甘えたい

いっぱいいっぱい
ミーに甘えたい

 

なぁミー

 

誰にも心を開いてこなかったのに

俺はこんなにも素直になって
ミーに話しているんだよ

閉ざしていた心を開かせたのは
ミーなんだよ

 

桜の花びらが散った後の
踏みにじられた
そんな景色を

夏の幻覚なら
海の向こうに蜃気楼は見えて

 

寒くなる頃には
命が尽きて
小枝から落ちた一枚の葉を
この手に取り

 

厳しい寒さが続く頃には
雪が降った後に
いつまで経っても
溶けなくて消えない雪の
日陰の場所を見ていた

 

俺はいつも寂しかったし
孤独だった

 

ミーの白いうなじが見える

そこからは
ミーと同じ甘い香りがして

俺はもっとシートを倒して
ミーのことをいじめたくなった

でも

心も体も
ミーの美しさには
追いつかなくなって

ミーの瞳を覗きこんだら
森を写真に映したような
深い湖の水面のようなそれで

たまらなくて
たまらなくて

ミーのくちびるを塞いだ

ミーはいつもおとなしいのに

その時ばかりは
何かをねだるように
舌を絡めてきたから

俺はもう頭がおかしくなって

もうこのまま
息が途絶えてもいいと思うくらいの

幸せに包まれた

 

ミー

 

俺はもう

ミーのいない世界のことなんて
考えられない

 

愛してる

 


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2016年12月22日(木)05時16分